ハバロフスク2003:国家・民族・宗教を超えて
8月10日:ワークショップ「語り物と踊り」(シカチ・アリャン村野外博物館)

この記録は、企画制作チームの一員として、また実行委員会事務局メンバーとしてこのフェスティバルに参加した筆者の個人的な感想である。


シカチ・アリャン村でのワークショップ前の交流。ワークショップでは、アイヌの宇梶シズエさん(左)は日本のアイヌのカムイ・ユーカラについての説明と実演を披露した。中央はロシアのゴントマヘルさん、右は東京アイヌ協会の浦川さん。


ワークショップでは語り物が次々と紹介された。語り継いでいる人達が既に高齢化しており、いずれもかけがえのない財産と呼べるものばかりである。ナナイ族の語りは、パッサル・アンドレイ・アレクサンドロビッチから説明と実演が行われた。


舞台を見つめるナナイの子どもたちの目、目。ナナイの人たちは、アムール川の下流域のロシアと中国にまたがって住むツングース語系の民族である。かつては「ゴリド」とよばれた。中国側では「ホジェン」とよばれる。黒沢明監督が旧ソビエトで制作した名作『デルス・ウザーラ』はゴリド(ナナイ)人そのものである。


村の少女たちの踊り。民族服を着て、躍動的に軽やかに舞台いっぱいに舞いを展開した。シカチ・アリャン村はアムール川流域に展開する壮大な「岸壁画」が有名です。これらの岩壁画がどこから来たかと言うことについて古い伝説があります。この伝説によると昔々地球の上には3つの太陽が空から輝いていました。地球上の岩石は皆柔らかいものでした。ある日、一人の猟師は太陽の三つのうちの二つを矢で打ち落としました。岩石が柔らかいうちに、一人の乙女は石のうえに動物や人面の描写を刻印しました。その後、岩石が固くなって、これらの描写がそのまま残ってしまいました。(ディスカーヴェリ・ツアーズより)

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2003 Ippei Wakabayashi, Tokyo Japan